勝海舟といえば江戸城無血開城を成し遂げた1人で、明治維新を語る上で外すことのできない歴史的にも重要な人物です。
そんな勝海舟の記念館が、東京都大田区にあるのをご存じでしょうか?
あらためて、勝海舟とはどのような人物で、大田区にある勝海舟記念館にはどんなおすすめポイントがあるのか見ていきましょう。
勝海舟とはどのような人物?大田区とのゆかりについてもご紹介
勝海舟とは、日本の武士であり政治家で、初代の海軍卿でもあります。
明治維新後は名を「勝安芳」に改名していますが、本人は「アホゥ」と読めるといっていたのだとか。
真面目なイメージがあるかもしれませんが、冗談がいえる気さくな性格だったようです。
生まれは江戸本所亀沢町(現在の墨田区両国の一部)の生まれで、30代で渡米し、40代で坂本龍馬などを弟子にしたすごい人物。
45歳のときに江戸城の無血開城に成功し、76歳で亡くなっています。
これだけ読むと勝海舟と大田区とのゆかりはなさそうですが、江戸城の無血開城前日に立ち寄ったのが大田区洗足池であり、後に勝海舟の別荘「洗足軒」が建てられた地でもあるのです。
洗足池の景色がとても美しいと気に入り、この地に葬られることを希望していたことから、洗足池湖畔に勝海舟の墓があります。
その縁から、大田区に勝海舟記念館がつくられました。
大田区にある「勝海舟記念館」のおすすめポイントとは?
大田区立勝海舟記念館は、2019年9月7日に開館したスポットです。
勝海舟の功績や大田区とのゆかりが紹介され、1階には常設展や特別展などが開催されます。
おすすめポイントは、「海舟クロニクル」「海舟ブレイン」「時の部屋」です。
海舟クロニクルでは、勝海舟の一生を実物の資料でたどることができます。
海舟ブレインでは、勝海舟が何を考えてきたかを解き明かし、勝海舟がどんな人物だったのかを感じることができるでしょう。
時の部屋は、CGを使った映像を楽しめるスポットです。
洗足池ゾーンでは、勝海舟が気に入った洗足池の紹介や別荘「洗足軒」のジオラマが展示されています。
勝海舟記念館は、鳳凰閣(旧・清明文庫)に併設するように増築された建物です。
鳳凰閣とは勝海舟の没後に洗足軒を財団法人清明会が譲り受け、清明文庫が設立。
その後、鳳凰閣と名前を変えて2012年に大田区の所有となっています。
歴史ある建物を楽しめるのも、勝海舟記念館の魅力でしょう。
勝海舟記念館 基本情報
●所在地:東京都大田区南千束2-3-1
●営業時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
●休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始、臨時休館日
●アクセス:東急池上線「洗足池駅」から徒歩約6分
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