賃貸物件を退去する際、どこまで掃除をするべきなのでしょうか。
汚れが目立つキッチンや水まわりをきれいに掃除してから退去することで、退去費用を抑えられる可能性があります。
そこで、賃貸物件の退去時にどの程度掃除をするべきなのか、また設備に交換が生じた場合の費用の相場についてご紹介します。
賃貸物件を退去するときにしておきたい掃除の範囲とは?
賃貸物件の借主には、退去時に「原状回復義務」があり、経年劣化は考慮されますが、原則としてお部屋を入居時の状態に戻すことが求められます。
借主の原状回復義務の範囲は、故意または過失により生じた汚れや損傷です。
入居時に敷金を支払っていた場合、敷金から退去時の費用を清算します。
もしも原状回復できないほどの損傷がある場合や、通常のクリーニング以外に掃除が必要で敷金では足りない場合、借主は修繕費用を支払わなければなりません。
そのため、賃貸物件を退去する際は、隅々まで掃除をしたほうが良いと言えます。
室内の荷物をすべて搬出したら、部屋全体を掃除しましょう。
賃貸物件の退去時に必要なキッチン周りの掃除とは?
もしも退去時にキッチンの油汚れを放置した場合、原状回復費として1万5,000円から2万5,000円ほど請求されることがあります。
また、設備の交換が必要になると、シンクの場合は5万~13万円、コンロの場合は3万5,000円~25万円ほどの交換費用がかかります。
退去時の費用を抑えるためには、日頃からキッチン周りをこまめに掃除して、汚れが残らないようにすることが大切です。
キッチンでとくに念入りに掃除したい場所は、次の3か所です。
●ガスコンロ
ガスコンロの油汚れには、重曹を活用しましょう。
油汚れの上に重曹をかけたらキッチンペーパーをかぶせ、その上から水をスプレーして10分放置します。
その後、かぶせたキッチンペーパーで油汚れをこすり取りましょう。
●シンク
シンクに酸性のクエン酸水をスプレーしてメラミンスポンジでこすると、水垢が落ちやすくなります。
●換気扇
換気扇も油汚れが目立つ場所です。
分解して取り外し、重曹を溶かした水にしばらく浸けておくと、油汚れが落ちやすくなります。
賃貸物件の退去時に浴室の掃除はどこまでするべき?
浴室は床や壁にカビや水垢が残りやすく、こまめに掃除をしていないと原状回復が難しい場所です。
退去時には、浴室のカビと水垢をしっかり除去するようにします。
また、排水溝が詰まっていないか、鏡にうろこ状の汚れが残っていないかも確認しましょう。
もしも原状回復できていない場合、浴室の水垢とカビの掃除費として1万〜2万円、タイルの補修や交換費として3万~10万円ほど請求されることがあります。
水垢は、研磨作用のある粉末の重曹をふりかけて磨くと取り除けます。
落ちにくい水垢には、液体のクエン酸をスプレーしてからメラミンスポンジで拭き取ると効果的です。
排水溝のぬめりには、重曹とクエン酸を2対1の割合で、順番にかけます。
お湯をかけて1時間たってからこすると、ぬめりが落ちやすいでしょう。
まとめ
賃貸物件を退去する際は、隅々まで掃除することが大切です。
また、退去時に慌てないように、日頃からこまめに掃除するようにしましょう。
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